ぶどうブログ

ぶどうの資材を売り歩くスタッフの徒然ブログ

芽欠き

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そろそろ さくら の 開花宣言もされ。今日もお昼間は 21度 まであがりいよいよ春の兆しまっしぐら! ぶどうも芽がふくらんできて、作業も忙しくなってきます。まず芽が出たら最初の作業は!!! (*^_^*)  芽欠き!!

芽欠き作業

 

ぶどうは、一つの芽から主芽と 副芽(主芽の根元の横から出ているが出てきます。そのまま放っておいても、2本の新梢として、どちらにも房をつけることは可能ですが、どちらも伸びた時に、距離が近いので、日当たりも悪くなり、あまり良い実になりません。

また、この主芽と副芽の2本の新梢に栄養を取られ、その先の新梢に栄養分が少なくなってしまうので全体のバランスが悪くなります。

全ての新梢に均等に栄養が行き渡るように、一つの芽からは一本、主芽だけを残します。※これが基本です

通常、発芽直後から展葉初期(1~2枚頃)に不定芽や副芽を取り除き、展葉4~5枚頃に充実した花穂(形の良い花)を付けた新梢を中心に残すようにします。

作業は樹勢の弱い樹は早めに、強い樹は遅らせて行います。

新梢の誘引は、枝が30~40㎝に延びた頃から行いますが、品種により あまり早くから行うと 基部から折れる 場合があるので気を付ける。

また遅くなると巻きひげが絡みつくようになるので、強い新梢から順次誘引し、弱いものは花穂を除去し、十分に伸ばしてから行います。

また、雨天時は新梢が折れやすいので、晴天日の日中(枝が柔らかくなった頃)に行います。 無核(種なし)栽培の場合には、結実や果粒肥大を良くするため、樹勢を  やや強め  に保つ必要があります。そのため、1回目のジベレリン処理期に新梢が揃うよう強めに行います。

有核(種あり)栽培の場合には樹勢を落ち着かせ、花振るい(花のつぼみが全て落ちてしまう)を回避することが必要となるため、芽かきは不定芽・副梢を除く程度で、結実が判明した後に  弱め  に行います。

※あまり極端に芽欠きをするとぶどうの花芽が残らなくなります。

このように文章にして書くのはかんたんですが、実際の作業は結構たいへんです。(≧▽≦) がんばろ~!!