ぶどうブログ

ぶどうの資材を売り歩くスタッフの徒然ブログ

発芽の促進、萌芽の促進

 こんにちは、葡萄スタッフです。きょうはあさから散髪に行ってきました。ファッションにはあまり無頓着なもので、12月に散髪いったきりなので かなりぼさぼさしてましたが、身も心もスッキリした所で新しい記事を書かせていただきます。(^O^)/

10日ほど前に 目キズという記事を書かしていただきましたが、確認はこちらから  ↓

www.orange-cube.work 

発芽促進には道具で行う方法と農薬、肥料で行う方法があります。

今回は 農薬、肥料で行う方法を紹介していきたいと思います。

 

まず最初に農薬系の発芽促進剤の方をご紹介いたします。

 

CX-10 植物成長調節剤(萌芽促進剤・発芽促進剤)

●芽揃いを良くするのでジベレリン処理や収穫期間を短縮します。
●発芽を促進させ、収穫を早めます。
●発芽、展葉開始までの期間を短縮するため暖房費を節約します。
●収穫の期間を短縮する効果が期待でき、作業の省力化が期待できます。

 

休眠打破による新梢の萌芽促進及び発芽率の向上に効果があります。
芽揃いをよくするのでジベレリン処理の期間を短縮できます。
発芽、展葉始めまでの期間を短縮できるので暖房費節約につながります。
無加温簡易ハウスでは早期出荷が可能です。

事例紹介

どちらも同じ日に撮影しましたが、CX-10地区が、芽吹きが早く揃っています。
 無加温簡易ハウス 4月上旬

   ▼ CX-10散布

 ▼ CX-10未散布

CX-10を散布している方が、着色が良好で盆前出荷が可能になりました。
 無加温簡易ハウス 7月中旬
   ▼ CX-10散布

   ▼ CX-10未散布

用途

散布条件等については、お近くの農業試験場・普及指導センター等にお問い合わせください。

使用上の注意

① 収穫後発芽前に、10〜20倍希釈液を原則として1回散布すること。ただし、散布適期に降雨が多い地域では、散布する希釈倍数は15〜20倍とし、24時間以内に降雨があった場合等には、効果を安定させるため15〜20倍希釈液を再処理すること。なお、再処理する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けること。
② 施設栽培において催芽期以降の処理は、薬害を生じる恐れがあるので使用しないこと。
③ 登熟不良の圃場では、芽が枯死する場合があるので、10倍での使用は避けること。

処理時期

処理適期については、自発休眠の一番深いところを少し過ぎたところを狙います。
使用時期は、各地域により異なりますので、お近くの普及指導センター等、関係機関にお問い合わせください。
指導センター等関係機関の指導を受けるようお願いします。

 

※注意して頂きたいことはあくまで農薬ですので使用上の注意はくれぐれもお間違えの無いようにお願いいたします。

 

続きまして肥料系の発芽促進剤を紹介します。

 

メリット 青葉面散布肥料

 

ブドウの萌芽促進の技術の一つに、葉面散布肥料「メリット青」の原液もしくは2倍液を芽だけでなく、枝へと散布する方法があります。

萌芽促進の剤としては、石灰窒素の上澄み液やシアナミド製剤等の農薬を散布する方法がありますが、メリットは肥料なので大きな規制が無く使用できるのです。

また、シアナミド系と比較すると、芽枯れが少なく芽ぞろいもよくなるという事例も沢山出ております。

処理時期

使い方としては、上記にもちょっと書きましたが、生育・発芽の促進には、1月上旬から下旬ころ 発芽率向上には、2月から3月の上旬頃に芽や枝に「メリット青」を原液~2倍液を塗るか散布をして下さい。

部分処理が可能なので、芽ぞろえの調整などの容易に出来ます。

 

Q&A

 


ここで、メーカー資料からの抜粋ですが、メリットの枝処理のQ&Aを書いていきます。

 

Q:シアナミドとメリットの使用時期の違いは?
A:詳細は不明ですが、シアナミドは休眠から覚醒し始める頃の低温の代わり。
 メリットは休眠完了期の芽の栄養的効果による物と考えられ、作用が違うようです。

Q:雨の影響は?
A:枝が完全に乾くまでの降雨は効果を落としてしまいます。最低丸一日、出来れば3日間は降雨が無いことを天気予報等で確認して下さい。

Q:施用時期による効果の違いは?
A:1月中の処理では、萌芽の促進と芽ぞろい、それ以降は芽ぞろいが期待できます。

Q:品種による違いは?
A:巨峰、ピオーネ等の強めの品種は原液の方が効果が高く、先端の芽を除いて処理すると芽ぞろいがよくなります。また、デラウェア等の弱めの品種は2倍液を処理するようにして下さい。

Q:2倍液の作り方は?
A:(例)水3リットルにメリット青3kgです。

Q:シアナミドとの併用は出来ますか?
A:12月にシアナミド、1月にメリット青の処理でさらに促進するとの報告がありました。

 

このように ぶどうでは上記の2点の萌芽の促進と芽ぞろいの使用が良く使われます。下記本で勉強してください。

 

ブドウ 栽培・利用加工 (育てて楽しむ)

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